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コピペだけど、小説っぽいものを更新(前のとはまた別

「暇だな」
 開け放たれた窓から吹き込む肌をくすぐる秋風を感じながら俺――狗月秋耶は呟いた。
「こういう日に限って何か事件が起きるんだよな……まあ俺には関係ない話か」
 渇いた笑いを挙げている時だった。不意にインターホンが鳴らされ続いて「狗月さんお届け物です」と威勢のよい声が聞こえてくる。
「親父が通販でもしたのかねぇ……」
 俺はそういうと引出しにある印鑑を取り出すと玄関へ向かった。
「ここにサインするか印鑑を押してください」
 運搬車の車体に白い熊の描かれた宅配業者は言う。
「はい、宅配ご苦労様です」
 俺は印鑑を押し荷物を受け取ると業務的な言葉を口にする。
「ありがとうございました」
 業者はそう言うと駆け足で走り去っていく。それを見送った後に俺は受け取った荷物に目をやる。やや大きめの箱に入って送られてきた割には中に入っているものが軽い……そう、ありえないくらいに軽いのだ。さらに送り主の所には記入がなく、届け主の所には俺の名前と家の住所が書かれているだけだった。
「俺宛の荷物? 何も通販した覚えないんだが……」
 疑問に思いつつもリビングへその荷物を持っていく。
「さて、とりあえず開けてみるか」
 特に密封されていたわけでも無かったため俺はカッターナイフで封をしていたガムテープを切って中を見た。
「火ばさみ……と手紙?」
 箱の中には何の変哲もない火ばさみと手紙が一通入っていた。俺は手紙に手を伸ばすとないように目を通し始めた。
「なになに、この手紙を読んだ方へ……あなたが手にした火ばさみで私たちの世界を救ってください、その火ばさみを二度打ち鳴らすと私たちの世界へ次元転移ができます……って冗談だろ、こんな変哲のない火ばさみが次元転移装置なわけないしな」
 俺は試しに火ばさみを二度打ち鳴らしてみる。しかしカンカンという金属音だけが虚しく響いただけだった。
「ほら何も起きないじゃないか、誰がそんな冗談を信じるかって話だよな」
 そう言った瞬間視界が暗転し、そこで俺の意識は一瞬途切れた。
「ん……ここは……?」
 目を覚ました俺は辺りを見回す。そこは普段住んでいる見慣れた家の風景ではなく、閑散とした不毛の大地が広がっている世界だった。
「なんだよ……これ、まさか本当に火ばさみで次元転移したのか」
 俺は側に転がっている火ばさみを見た。火ばさみは淡い光を放ち、さも空間転移をしましたと言いたげな雰囲気を醸し出している。
「おいおい、マジかよ……」
 俺は遠くに見える土煙が目に入った。どうやら戦争の様だが何か様子が違う。ミサイルや戦車の砲弾は飛び交っておらず、代わりにレーザーなど長距離攻撃兵器の攻撃が飛び交っていた。
「とりあえず、俺がここに召還された理由はこの戦争に参加しろって事だな……だがこの火ばさみで出来るのか? とりあえず悩んでも仕方がない。火ばさみよ送り主の所へ届けてくれるか」
 ダメ元で火ばさみに命令してみる。本来の火ばさみならば付いていない機能だが次元転移したこの火ばさみなら出来るような気がしたからだ。
「ALL RIGHT」と火ばさみから音声が聞こえ、俺の身体は空間に吸い込まれて行った。
「ここは、司令室か?」
 転移した先は天幕の張られた建物の一室だった。
「やっと来てくれましたね……」
 不意に掛けられた声に俺は振り向く。そこには俺と変わらないくらいの女の子が立っていた。
「あんたは誰だ……そしてこの世界は何なんだ?」
 俺の問いに少女は口を開くと答え始める。
「まず私の名前はセイル、あなたをこの世界に呼んだ張本人です。そしてこの世界はあなた達が科学と呼んでいるものが発展した世界です……しかし行き過ぎたものはいずれ滅びる。今のこの世界の現状も科学の進歩が引き起こしたものなのです」
 セイルと名乗った少女は目を閉じる。
「大体は把握できたが、ひとつだけ理解できないことがある。君たちが戦ってる相手は誰なんだ」
 俺は、セイルに対して質問を投げかけてみる。
「私たちの敵は科学者たちの連合で、彼らは科学力を武器に転用して科学を否定する人たちを虐げているのです。例えばあなたが手にしている火ばさみ、それも彼らが開発した武器なのです。普通の火ばさみには転移機能は付いてませんよね、他にもレーザガンやビームサーベルの様に扱うことも可能なのです。ですがそれを奪ってきた者たちはもう……」
 セイルは唇をかみ締め言う。
「なるほど、つまり俺がこの火ばさみを駆使して敵と戦えばいい訳だな」
「そうなりますね、彼らのレーザー兵器にはその火ばさみでしか応戦できませんから」
「とりあえず、火ばさみの使い方を教えてくれ」
 その後、俺はセイルから火ばさみの使い方を教えてもらった。転移したときと同じ要領で一度打ち鳴らすと火ばさみの先端からレーザーが発生する仕組みになっているらしく、火ばさみを広げるとレーザーガンやブーメラン、双刃の武器として、普通に持つとサーベルとして利用できることが判った。
「とりあえず、初陣だな」
「手始めに、比較的戦闘の穏やかな区域に転移してください」
「了解した」
 俺は火ばさみを二度打ち鳴らす。再び俺の身体は空間に吸い込まれていった。
「戦闘が穏やかとはよく言ったものだぜ……」
 俺は転移先を見渡しながらそう呟くしか無かった。見渡す限り屍の山が築かれており地獄といっても過言ではない風景だった。
「いや、確かに穏やかなのかもしれないな……死人が多ければ戦闘は起こらない」
 俺が呟いたときだった。
「敵発見、直ちに排除します」
 背後から声が聞こえてくる。
「敵かっ」
 俺は振り向きざまに火ばさみを一度打ち鳴らし武器を出現させ背後を見る。そこにはレーザーガンを構えた相手が5人立っていた。
「照準、敵頭部……」
 レーザーガンからレーザーが発射されそうな時だった。どこからか狙撃音が聞こえレーザーガンを発射しようとしていた敵が吹き飛ぶ。
「少年、助太刀するぞ」
 廃墟の陰から西部劇に出てくるような出で立ちの男が出てくる。手にはショットガンを携えており俺は一目でさっきの狙撃がこの男によるものだと察した。
「あんたは?」
「詳しい話は後だぞ少年、先に敵を片づけるのを優先しなければ」
「それもそうだな」
 俺はそういうと火ばさみの足を最大まで広げ双刃の武器へと形態を変え相手に突撃する。
「敵の攻勢が激しい……これより防御モードに切り替える」
 敵はそういうと身体構造を変化させていく。普通の人間と同じ体型だった身体は膨れ上がり、腕は広がりまるで盾のようになる。
「少年、あのモードはなかなかに手強い。どう戦うつもりだ」
 男はそう尋ねてくる。
「一応さっきと同じで切り込んで叩いてみようかと思うんだが」
 俺はそう答える。
「ふむ、生半可な武器だと大変だが幸い少年の手にしている火ばさみは我らが同志が手に入れてきたものだな」
「そう、だから大丈夫かと思うんだが」
「解った、少年の援護に徹底しよう」
「恩に着るぜ」
 俺はそういうと敵に向けて駆けると火ばさみを振り回し戦う。男も後方から銃で上手く攻撃の隙を作ってくれる。
「これで最後だっ」
 俺は火ばさみで敵の胸元を突く。敵は声も発さず動かなくなった。
「少年なかなかにやるな」
「あんたほどじゃない、で戦ってる時の質問だがあんたは誰なんだ」
 俺は問いを元に戻した。それに対し男は答えだす。
「俺の名前はシグス、ここらへん一帯を統治してるレジスタンスのリーダーだ」
「なるほど、だからこの火ばさみの事も知っていたわけだな」
「ああ、その火ばさみはこの町にある敵の補給拠点から奪い取ってきたものなんだ」
 シグスはそう言った。
「補給拠点を落としたら戦況は有利になる……か」
 俺はゲームで培った知識を口に出してみる。
「少年、それは本気で言ってるのか?」
 シグスは驚きで目を丸くしそう言った。
「本気もなにもそれが戦略の鉄則というものじゃないのか」
「いや、まだそんなことを言う勇士が残っていたのかと思ってな……いや少年が居れば逆に士気は上がるだろうな。とりあえず私たちの拠点に来るといい、歓迎しよう」
 そうシグスは笑いながら言った。
 廃墟の奥にあるレジスタンスの拠点についた俺は司令室で俺とシグスは拠点攻めの案を話し合っていた。
「拠点の門は東西南北の四か所にある。さらに南は防御が固く容易に攻めることができないそれ以外も並大抵の兵力では無理だろう」
「なるほど、戦力の分散は不可能という事だろ……夜襲したら行けるんじゃないか?」
「その方法があったか」
 「夜襲が決まれば、すぐ準備に取り掛かろう」
「いつ決行する気だ?」
「今宵だよ」
 シグスは笑いながらそう言う。
「まさか夜襲の策が当たるとは思わなかったぜ」
 俺は苦笑しながらそう呟いた。夜襲を決めたシグスは昼間の内に武器や戦力など必要なものを全部整えたからだ
「少年、まずは拠点門を開こう私たちが後方から支援する」
「了解した」
 俺はそういうと火ばさみを打ち鳴らし武器を展開すると足音を殺し拠点門に近づいていく。
「て、敵襲」
「一生寝てろっ」
 俺は門番を一太刀の元に切り捨てると門を開放する。
「少年、第一関門は突破した。一気に駆けるぞ」
 シグスと俺たちは駆けだす。敷地内には門の解放を知らせる警報音が鳴り響いていた。
「いたぞ、追えっ」
 俺たちは廊下を駆けながら現れる敵を倒しながら進む。暫くすると急に開けた場所に出た。
「嘘……だろ」
 拠点の中央であろう部屋に出た俺たちは驚愕した。もっとも多いと思っていた中央の部屋は殆ど居なかった。いや居るのは居たが殺されていたのだ……そう一人も残らず。
「いけませんねぇ……門を破るくらいならばいいですがここまで攻めてくるのは」
「誰だっ!」
 俺は声の主を探して叫ぶ。すると目の前に白衣が下りてきた。
「私の名はフィフィス、またの名をクレイジーサイエンティスト・フィフィス、ここの拠点を任されている拠点長ですよぉ。そこで屍になっている無能たちは私が処分しておきました」
 狂気ともいえる殺気を放つフィフィス。手にはハンガーを携えていた。
「なるほど……お前を倒せば拠点は落とせるわけだ」
「あなたに私が倒せますかねぇぇ」
 そういうとフィフィスはハンガーを上に投げる。降ってきたハンガーは折りたたまれフィフィスの手に収まった。
「そうかよ……なら全力でやらせて貰おうか」
 俺は携えてた火ばさみを打ち鳴らし刃を出現させると足を延ばし双刃の武器にして構える。するとフィフィスは高笑いを始めこういった。
「なんという偶然……なんという幸運……盗み出されていたアーフィクス・ルーティンが私の元に帰ってきた……心が変わりましたよぉ、あなたを殺すだけでなくバラバラにして骨の髄まで解剖してあげましょうっ」
 フィフィスはそういうとハンガーから青白い刃を出現させ切りかかってくる。それを俺はレーザーで出来た刃で受け止める。火花が散りつばぜり合いとなる。
「ぐっ……科学者の癖になんて力だよ」
「私の身体は科学的に強化してありますからねぇぇ、腕力は常人の倍はありますよぉ」
「そうかよっと」
 俺は刃を引く動作で薙ぐと火花が散ってお互いの間合いが離れる。さらに開いた間合いを一気に詰め刃を回し切りかかるが紙一重でかわされてしまう。
「危ないですねぇ、私が紙一重でかわすしかないとは良い太刀筋です」
「はっ、全力の一撃をかわしといてよく言うぜっ」
 不意に武器で切りかかるもフィフィスは難なく受け止める。逆にフィフィスが振る武器を俺は受け流す。そういう攻防が数時間に渡って続いた。そうなってくるとお互いの身体に刃が届くようになり致命傷までは至らないが身体に傷がつき始める。
「はぁ、はぁ……私をここまで追い詰めたのは貴方が初めてですよ……ですが私には程遠く及びませんっ」
 フィフィスはそういうと身体を変化させ始める。その時だった、不意に発砲音が響きフィフィスの身体が足から崩れ落ちる。
「私の足がぁぁぁぁ……許しませんよぉぉぉぉ」
「止めだよ、さよならだマッドサイエンティスト」
「まだ私は死ぬわけには……研究が……人体の解剖がぁぁぁぁ」
 俺の刃がフィフィスの胸を貫く。フィフィスは口から鮮血を流しながら地に倒れ伏した。
「これで……拠点は解放されるな」
 俺は上を向きながらそう言った。周りでは勝鬨の声が上がっていた。
*
「ありがとう」
 俺はレジスタンス本部でセイルにお礼を言われていた。フィフィスを倒した拠点からは科学者たちに対抗出来うる武器を手に入れ、更には製造工場を破壊することにも成功したからだ。
「それで、あんたたちは科学者と対等に戦えるんだな……この世界での俺の仕事は終わったも同じだな」
「元の世界に戻られるのですか?」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「それでは来た時と同じく火ばさみを二度打ち鳴らしてください、私の力を付加して転送します」
「解放目指して頑張れよな」
「最後に貴方の名前を教えていただけませんか? 拠点解放の勇者として永遠に語り継ぎます」
「狗月秋耶だ」
「さよなら、秋耶……ご達者で」
 俺は火ばさみを二度打ち鳴らす。最後に祈りを捧げていたセイルの姿を目に焼き付けるとそこで意識が途切れる。
「んー……」
 俺は目を覚まして見回した家の風景に少し寂しさを覚えた。セイルたちの世界とは時間の進み方が違うのか家の時計では一時間程度しか経っていなかったからだ。
「何か不思議な夢を見てたみたいだな……」
 俺はフィフィスと切りあって身体にできた傷を眺めながらそう呟いた。

終わり
――あとがき
 時間もなく余裕もなくほぼ即興で仕上げたような初めて書くSF作品、いかがだったでしょうか?
 なんで火ばさみなのかといいますと、学校でキャンパスクリーンがありまして。その際火ばさみでゴミを集めていたら火ばさみでSF作品を書くんだろという話題になりまして……ほぼ即興ながらも火ばさみを使った作品を考えてみた次第です。
 まぁ即興だけ在ってキャラの名前もほぼ考えてないようなもので書いたためかなりグダグダしてますスイマセン
 謝ってばかりというのもあれなので、そろそろ締めます
 会誌を手に取って読んでいただいた皆様、そして俺みたいな即興作品を読んでくださった皆様、大変感謝しております。
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[ 2014/01/02 11:33 ] 雑記+その他 | TB(0) | CM(0)




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